6,塗装(ペンキ)をする。

一般的には塗装するよりも、ペンキを塗るの方が聞き慣れているかと思います。

合格した製品をそのまま出荷してしまうと鉄の表面はサビが出てきてしまい、腐食の原因になります、そこで表面に錆止め塗料を塗ってサビが出ないように保護します。

塗装前には、表面を清掃して塗料がちゃんと付着出来るように整えてあげる必要があります。大まかにはゴミ、粉塵等、油分を除ききれいにして塗れる用意をします。この時に鉄骨では継ぎ手と呼ばれるジョイント部分は塗ってはいけません。出荷先でジョイント作業が完了してから塗装をするように決まり事があります。

イメージとしては完成してところは塗ってもいいよ~。完成してないところは完成してからペンキ塗ってね。みたいな感じですね。

どうして駄目なのかは今度細かく説明する機会を設けたいと思います。

ペンキには種類がたくさんあります。なにを塗ればいいのかはこれまた設計図に書いてあります。ここをよく確認しておかないと後で後悔では済まなくなります。

一般的(鉄骨屋の)に錆止め塗装に使用するのはJIS K5674と番号が振られた種類になります。これは日本産業規格(JIS=Japanese Industrial Standardsの略)。日本の産業製品に関する規格や測定法などが定められた日本の国家規格のことです。この5674が今現在自社では90%以上使用されている塗料になります。

JIS K5674の中でも色が数種類あります。よく使われる色は赤錆色と言われるレンガ色が一昔まえは圧倒的に多かったです。現在ではグレーが多く使用されており、赤錆色は使用頻度が下がってきてます。これは勝手な想像ではありますが、サビ色よりも見栄えよく映るからではないかと思っています。見た目を重視してますね。何と言っても錆止め塗装なのにサビ色にするのですからねぇ。(笑)

完成してから塗装をする。完成している部分だけを塗装する。ざっくりこのように覚えておいてもらえればOK。そして塗ってはいけないところをマスキング作業をして塗り分けていきます。マスキングテープは知っている方もいらっしゃるかと思います。鉄骨屋では塗料が付着しないようにカバーを使用したり、マスキングテープはガムテープのような幅のテープを使います。いろいろな道具を使い塗り分けをします。

塗り方は工場で塗装をするときには「エアレス」と呼ばれる吹付けする機械があります。機械を使用したり使い所にもよりますが刷毛やローラーを使用して出来るだけきれいに塗装していきます。あくまでも下塗り塗料なので仕上げ塗装のようにはきれいにはいきません、ですが下塗り塗装が鉄骨屋さんの仕上げ塗装になりますから、頑張って塗ります。(笑)

今回はこれにて失礼します。 また次回お会いいたしましょう。

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