鉄骨屋に入ったは良いが、どうすればよいのか?何を覚えれば良いのか?
不安になる人も多いかと思います。
そのような方に向けて書いた記事になります。
早速見ていきましょう!
🔹 フェーズ1:入社〜6ヶ月
覚えること
最初に覚えることはどこでも同じですが、一緒に仕事をする仲間の名前を覚えましょう(笑)
そして、自分の名前も覚えてもらいましょう!
仕事内容に関しては、普段働く工場の内容になります。
- どこでいつも何をしている
- 道具の名前と使い方
- 作業の名前
- 材料の名前(名称)
名前を覚えることから始まると思います。
まず、道具の名前が分からないと「差し金持ってきて」と言われても「差し金ってなに?」道具を持って来ることすら出来ません。
これは実際に僕が入って間もない時にあった話になります。
「そんなことも知らないのか!」
知らないものは知りません!これは仕方がないことなので覚えましょう!
僕のこの業界の始まりはそんな一言から始まった記憶がいまだに残っています。
よく怒られるポイント
「危ない・危険」が分からないので、そもそも立っている位置が良くない事が多いです。周りの人も作業をしている中、自分には今どんな危険があるかの知識がありません。周りの邪魔になっている事に気が付きません。
この仕事は、基本危険作業が多いです。この危険作業と呼称した作業は重量物を扱うことからそう見られがちです。きちんとポイントを抑えて作業を行う、これは危ないことをしようとしているという気付きが大事になります。
周りの人から「危ないよ」と声がかかった時は危険が今近づいて来ているよ。と教えてくれているサインになりますので、素直に従いましょう。
先程危険作業とは言いましたが、この仕事に限ったことではありません。普段の生活でも気をつけないといけない危険な行為はたくさんあります。交通事故や階段から転落、滑落などなどたくさんあるかと思います。では、それをどうしたら避けられるか?
- 知っているか
- 理解しているか
知っていれば、理解していれば、この作業は危ないから気をつけないといけない。と連鎖していき、結果自然と気を付けるようになります。
危険なイメージが多いかとは思いますが、続けている人もたくさんいます。運が良いから続けられたのではなく、知っているから、分かっているから続けることができた。
最重要になります。日々の積み重ねで自分の防衛をしましょう。
最初に出来る仕事
最初は簡単な作業から入るかと思います。
- 穴あけ
- サンダーをかける
- ボルト整理
- 作業補助
- 隅肉溶接
簡単な作業をこなしつつ他の人の作業を見る事が、この時期に必要な仕事になります。
「仕事を盗む」これは他人の手際を見て覚えること。
人から言われたことだけをこなしていても「やらされている」そんな潜在意識が働いています。
他人の作業を見て、どのようにすすめているのか?これが終わったら次は何?どうしてこんな事をするのか?ひとつひとつに意味があるかと思います。その意味を自分なりに解釈して【興味】を持って向き合ってください。
わからないことは聞くようにしてください。聞くことによって自分の考え方の方向性はあっているかの確認にもなります。そもそも間違った解釈をしているかも知れませんし(泣)
間違っていても、修正すれば良い!
所属団体によって方法の差はあるかと思いますが、最終的には検査を合格する商品(製品)を作る。ここにみんな集まってきます。どんどんと質問して身につけましょう。
① 最初の仕事は何をやらされるのか?
「難しい作業をいきなりやらされるの?」などと不安になっている人も少なくないかと思いますが、そんな事はありません!
いきなり難しいことをやれと言われても出来ないことは分かっていますし、出来ることには個人差もあります。出来ることからやりましょう!なので、「チャレンジ」して経験を積み上げてください。
まず、雑用を除くとこの時期出来る仕事は
- ペンキ
- 梁の溶接
ペンキ(塗装)
ペンキ塗りの用意はネタの用意とマスキングになります。
ペンキは塗ってはいけない部分が有るので、その部分は「マスキング」を行い塗り分けを行います。マスキングはテープやカバーを使用して保護する作業になります。
ペンキは原液に「塗料シンナー」(通称=トシン)を混ぜて塗りやすい硬さ(粘度)にします。
刷毛やローラーを使用して「塗装」していきます。
続いて挙げられるのは、梁の溶接になります。
梁の溶接
梁の溶接はH鋼に取り付けた鉄板を、半自動溶接機を使用して溶接していきます。
半自動溶接は鉄骨製作の会社では必須の作業になります。
これがないと何も出来ません!と言っても過言ではありません。
フランジ・ウェブを順番に溶接して必要な「溶着金属」を付与する。これを【余盛り】と呼びます。
溶接すると「スパッタ」(通称=カス)が発生しますので、製品の性能には関係ありませんが、除去しないと製品の見た目が2ランクくらいダウンします(笑)きれいにして出荷してあげましょう!
この梁の溶接は「隅肉溶接」と呼ばれ、半自動溶接の基本中の基本になります。
隅肉は一番最初の入口で誰でも少し慣れればそれなりには出来ます。しかし、見た目きれいに、溶接欠陥が無いようにするには、知識と経験が必要になります。
上手に出来る人ほど隅肉が一番難しいと言われる溶接です。
たくさん数をこなして自信を持って作業出来るようになりましょう。
② どこまでできれば“新人卒業”なのか?
クレーン作業が多発するのが鉄骨屋です。
クレーンを使用するにも本来は資格が必要になります。
これとセットで無いといけないのが、玉掛けの資格になります。
「玉掛け」とは物を吊る時、吊りたいものに吊り具を掛ける事をいいます。
では、吊り具とは?
- ワイヤー
- クランプ
などが挙げられます。
安全に作業するためには必要な資格になります。そもそも持っていないと作業無できないことになっています。
どっちか片方だけでは1人で完結しません。両方揃って作業が進むようになります。クレーン作業が1人で困らない様になればひとまずと言った感じでしょうか。
いつまでも新人ではいられません。しかし、初心は大事にしておいてください。すぐに忘れてしまいますから(笑)
まだまだ出来ないことの方多いので焦ることはありません。どんな仕事でも簡単に出来るようになる訳ではないので、落ち着いて目の前の出来る作業から取り組みましょう。スピードの差はあれども向き合ってさえいれば出来るようになります。頑張りましょう!
③ 何が一番きつい?体力?人間関係?覚える量?
体力は関係あります。
しかし、作業に集中出来ているとあっという間に時間が過ぎて去ってしまいますので、集中している時は体力は関係無いと思っています。むしろ体力よりも良い精神状態のほうが必要になってきます。
人間関係は最初に挙げた通りになります。
自分を覚えてもらうところから入っていき、話をする事に抵抗を感じ無い、緊張しないで話せる人がいる。このような関係が出来上がってくると過ごしやすくなります。なんでも相談出来る人がいる。これは強みだと思います。普段からの言葉使いや態度は気を使いましょう。頑張っていると感じる人には何かあったら答えてあげたいと思うのが普通の人です。
覚える量は初心者からすれば膨大な量になってしまうのは仕方がないこと、どの職種についても同じ事です。それでも覚える順番は有るので焦らないことが大事。
ひとまずは、用語と道具名を覚えていきましょう!そして、他の人が話している内容を聞いていて判らない単語が出てきた時は、すぐ質問して解消していきましょう。これを繰り返して日々成長する。作業内容に関しても同じ事が言えるかと思います。忘れないようにする方法や努力も必要になりますし、何よりも先輩と同じ職場にいるのはそれだけで「歩く教科書」がいるようなものです。活用しない手はありえません(笑)
④ 覚えが悪いとどうなる?置いていかれる?
あまりにも覚えが悪いと置いて行かれる可能性はあります。基本学校ではないのでみんな仲良く平等にとはいきません。その中でも、成長が遅くても【成長しようと頑張る姿勢】が見て取れる人は残ります。
自分の意思で仕事を覚えようとしている人は必ず成長していきます。まだまだこの段階では知っていることよりも知らないことのが多い時期になります。なので伸びしろしかありません。自分で自分を諦めない限りは成長出来ると信じています。
自己の現状維持とはどのような状況か?周りの人で続けているひとは少なからず成長していっています。維持しているだけでは周りとの差が広がっていってしまいますので、【衰退している】事になってしまいます。この事実は変えることが出来ないので、自身も成長する様に頑張りましょう!
成長が遅い人の特徴としては
- 言われたことを素直に受け取らない。
- コミュニケーション能力が著しく低い。
- 仕事を雑に作業していることに気がついていない。
上記のようにどなたが聞いてもうまくいかないだろうなぁと思う内容ばかりだと思います。
基本素直に聞くことでまた声をかけてもらいやすくなる状況を心がけましょう。
人が集まって作業するので、となりの人と仲良くやっていて損はしません。
⑤ 先輩にどうやって質問すればいいのか?
「先輩に聞くことは悪いことをしているのではない」
相手が忙しい人ということはその人は【仕事ができる人】だと思います。その人の時間を割いてしまう事を戸惑うのは判るのですが、思い切って行きましょう。ただ、タイミングははからなければいけないと思うのと、最初から話している話しやすい関係になっていればそんなに悩む必要はないかと思います。
NGな聞き方は、見たまんまを言葉にしているだけで自分の考えがないのはいけませんね。本当に時間を割くだけになってしまいますので、自分の考えを持って行きそれに対してどう思うかを聞きに行く形が無難であると思います。
自分の場合は、時間外(会社の時間ではなくプライベートの時間)にご飯を食べに行って、そこで色んな話を聞いていました。自分は少し特殊なのかもしれません。参考にできるようでしたら幸いです。
⑥ よく怒られる・注意されるポイントは何か?
人間誰でも「やるなよ!」と言われると、気になってしまい注意がそっちよりになった結果やるなと言われたことをやってしまいがちですよね~((笑))
同じことをやらないようにするのは大事なのですが、方法が違うだけで結果が同じになることもよくある話です。経過は違うので避けようとしてはいるのだと思います。ちょっと手法が違う新手に引っかかってしまわないように気をつけましょう。
小さな失敗は恐れてはいけません!たくさん失敗してその分直しましょう!それが一番の成長促進剤になります。
とりあえず、この時期にやらせて貰える仕事は大した失敗にはつながらないような内容の仕事が多いと思います。自分で直せないような内容のときは、ごめんなさいをして、先輩になおしてもらいましょう!
⑦ この時期の回想
始まったばかりの時期に自分はどうしても他の人と同じ内容の仕事をしたくて形ばかりのマネをしていたことがあったと今は思えます。姿カッコは同じなのですが、中身がない(泣)どうしてこれをこなす必要があるのかが解っていない。理解していない。この工程はどこに繋がっているのかが解っていない。理解していない。みんなと同じことをしているように思っているだけで、内容がついていけていない。
焦る必要はないのに何故か一人で焦っている。今なら判る。他の人よりも仕事のペースが遅いから置いて行かれてると勝手に思っている自分がいる。(自己嫌悪)そんな、勝手な思い込みで、自分を追い詰めてしまう時期が必ずあると思います。
焦ることは無いと思います。確実な成長が少しでも続けば1人前に近づいているのは揺るがぬ事実であること!これを知っていればとは思うが、その時にはそんな余裕はなぜか無いのですよ((笑))
単純に空回りしているだけだったと思います。
自己判断はまだできないと思います。経験したことがある内容は良いのですが、見たことある程度でしたら相談したほうが良いと思います。相談できる人を探しておきましょう!
⑧ 仕事が少し分かってきた“転機”はいつだったか?
ちょっと成長したかなと思ったことは、1日作業していて1度も注意や小言を言われなっかたときはそうと感じた瞬間はありました。
何をやってもうまく行かないように感じてしまう。この原因は自分よりも仕事ができる人や早い人の作業を見て比べていることが要因なのだと思います。それでも、成長スピードを促進していくためにはできる人を手本にすることです。なので、できる人の仕事を見て勝手に落ち込む。よくわからない状態を乗り越えなくてはいけなかった。それでも先輩を追いかける。【追いついてやる】という強い気持ちが大事になります。
先行く先輩は必ず追いつけます。簡単には行きませんが、追いついて追い越せます((笑))そう信じて活動しましょう!
⑨この6ヶ月で一番大事な“考え方”は何か?
小手先の器用さや技術力は求めていません。求められていません。あればあったで越したことはないのですが(汗)
心構えは大事だと思います。どう取り組もうかは本人次第になってしまうのですが、まず初めに言っておきたいことは「どうしてこの仕事を選んだのかを良く考えて、言語化してみましょう!」
言葉にして自分の考え方やマインドは諦めないことを選択出来ているか?どうしても考え方はネガティブになりがちです。そこは自分もそうでした。
僕自身会社に同年代がおらず同じような段階の人間はいませんでした。先ゆく先輩や個人スタイルが完成している大先輩ばかりの中に入って行ったからには後を追いかけて行かないと仕事の話にも参加出来ない状態です。とにかく足元の見える位置まで行かないと雑談は出来ても仕事の話は出来ません。手始めの道具の名称、工程の流れ、工程名、これらが分からないと「これやっといて」とせっかく声をかけてもらっても「???」では次は声をかけてもらえなくなる可能性は高くなります。
当時の自分に無理ですが、今なら相手の雰囲気を読むことができるようになってきました。見ていれば分かります。頑張っているかそうではないか。【取り組む姿勢】これが1番大事です!
素直に話を聞き行動できる。この時期はコレが出来ていれば良いと僕は思います。素直さ大事です!
フェーズ1 まとめいきます!
フェーズ1:入社〜6ヶ月|最初の壁と乗り越え方
- 最初の仕事は何をやるのか
- 新人の合格ラインとは?
- 一番きついのはどこか
- 覚えが遅いとどうなるか
- 先輩への質問の仕方
- よく怒られるポイント
- 成長を感じた瞬間
- この時期に一番大事な考え方
まだまだ始まったばかり、先のことを考えなくてはならないのは当然のことなのですが、この時期は今の自分が成長することを第一に考えてください。自分の成長は周りの人の助けになります。当然会社への貢献にもなります。
どんな職人になりたいのか?
- 現場で製品を取り付け出来るようになりたい
- 工場で組み立てして製品を作れるようになりたい
- CADを使用して製品の図面をかけるようになりたい
どこの内容に1番興味を持ちますか?
そこになりたい自分がいるはずです。頑張って仕事を覚えて自分探しをしてみてください。今はまだやったことのない作業が好きかもしれません。どんどん自分から参加して小さな失敗を積み重ねて、そしてなりたい自分を作っていきましょう!
最後まで御覧いただきありがとうございます。
次回はフェーズ2でお会いいたしましょう。
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