組み立てでも少し話ましたが溶接をしないと製品の完成にはなりません。
組み上げる複数の材料を組み立て溶接と呼ばれる組み立てるために必要な、少ない量の溶接をして形を維持します。この後本溶接になります。
本溶接と呼ばれる工程では設計図にこの部分はこれぐらい溶接してね。と書いてあります。なのでどの程度のどのような溶接が必要かを知る必要があります。これを間違えると後から大変なことになります。相手は鉄ですから削り取るのはしんどいです。(泣)切ったりするのも紙をハサミで切るようにはいきません。
この工程のイメージとしては、組み合わせた材料をより強力(頑丈)にくっつけるイメージになってきます。先程のこのぐらい溶接してね~。の意味合いには最低限度の量からこれ以上溶接したら、製品として認めません。の間のちょうどいいところを指定されます。このように指定された量を溶接機を使って鉄+鉄=鉄となっていき、最終的に製品になっていきます。
溶接とは?
聞いたことのあるワードだとは思います。ただ詳しく知っている人が自分の周りにどのくらいいるかと思うようになりました。僕は仕事なので、当然日常的に使用してきました。近くにいる人も当然職場の同僚になりますから知っていて当然ですよね。ここでの周りは道行く見知らぬ人も含めて、ターゲットを絞っていけば、これから就職される方がどの程度知っているのかを考えていきたいと思います。(自身の偏見も混じっているかと思いますが・・・)
僕自体この業界に入る前はやったこともなく見ることもありませんでした。実際は溶接している工場の前を通過した時に見ている可能性はあります。ただ、知識としても知らないので気にすることもありません。特に学校で教えてもらえる項目でもないですしね。興味が向かない人にとっては知るチャンスもありません。なのでこれから就職を考える人の選択肢にかすりもしないような気がしています。自分は溶接をしたいです。鉄骨屋に行きたいです。なんて人はスーパーレアキャラだと思います。 選択肢にも引っかからないとなれば、業界人口が増えないのは当然の結末だと思います。
では、興味を向かせるためにはまず知ってもらうことがはじめの一歩になるかと思い、文章表現でちょっとでもお伝えできればなぁの考えに至りました。
溶接とは読んで字のごとし溶接です。なんのこっちゃになってしまいますが、少し説明を入れていきます。
鉄+鉄=鉄とは言いましたが、厳密に表すならばもう一つ鉄の字が入ります。
鉄+鉄+鉄=鉄
最初の鉄は母材(1次部材)と呼ばれる製品の土台に該当する部分を指します。次の鉄はこの土台に取り付ける副材(2次部材)を指します。そしてもう一つ加える鉄はくっつけるための接着剤の役目をする溶材これも鉄です。これらを全部総合すると先程の「=鉄」の部分になります。この最後の鉄こそが製品となるのです。
鉄骨屋の接続方法には大きく分けて2種類あります。ボルト取りと溶接です。
ボルト取りとは孔と孔をあわせてボルト(ネジ)とナットで締めることを指します。これは取り付けする際締めるだけですから簡単に取り付けすることが出来ます。
溶接はといいますと、人が持って移動することが出来ない大きさや重さの機械を用意しないといけません。(用意が大変)そして扱う人の技量に差が出ます。簡単にはっきりと表現するならば、上手いか下手かが製品を見てわかる。製品の善し悪しにも影響を及ぼします。ですが、品質の良いスッキリとした製品にもなります。
溶接を上手にできるようになるまでには経験値と時間がかかります。そして自分と向き合うことができる人が向いているのではないかと思います。なぜ?どうして?を繰り返し、いい意味での先輩が味方にいてくれて指導してもらえば、比較的誰でも出来ると思っています。
少しでも溶接に興味を持ってもらえたなら嬉しく思います。
今回はこれにて失礼します。次回またお会いいたしましょう。