「【未経験から】鋼構造工事で“一人前”になるまでの全体ロードマップ」フェーズ4:3年~1人前

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一人前の基準とは? 私が考える“プロ”の条件

  • 一人前とは何か?
  • 何年経てば一人前なのか?
  • 資格を取れば一人前なのか?

上記のような疑問を持ったことはないでしょうか?

私は常に持っていますが、どうしても答えにたどり着くことは出来ません。

私が現場に長くいて感じたこととして、

一人前には明確なゴールがない

という結論にたどり着くことになります。

そもそも、どうしても「一人前」という言葉に惹かれやすいと思います。この言葉は誰もが知っているがその実態はどのようなもの?と聞かれてしまうと答えられる人は少ないと思います。

そして、その答えは「千差万別」いろいろな考え方がありますし、出来ると思います。

あなたはどんなイメージを持ちますか?

私自身はいろんな考え方があって、その上で日々更新していくものだと感じています。

では、少しずつ見ていきましょう。


① そもそも「一人前」とは何を指すのか

よくありそうな回答としては

  • 技術がある人
  • 仕事が早い人
  • 資格が多い人

が予想されます。それだけで本当に必要とされるのでしょうか?

今あげたのは一面としては必ず含まれる側面だと思います。

この先は屁理屈に感じてしまうかも知れませんが、

  • 技術はあっても遅い人(仕事を進めない人)
  • 仕事が早くても結果が雑になる人
  • 資格を多く持っているが持っているだけの人

セットで考えてしまうと結果は出来ない人になってしまう組み合わせになってしまいます。

こうした単純な回答では無いと思っていて、本当に評価される人は

  • 任せられる人
  • 安心できる人
  • 周囲が困らない人

この3つがそろって初めて「一人前」以上になると思っています。


② 技術面での一人前の基準

技術面ではどこまでの技量を持っていれば「一人前」と自他共に感じることが出来るでしょうか?

  • 一連の作業を理解している
  • 自分で段取りできる
  • 状況に応じて対応できる
  • 後輩へ説明できる

自分で段取りが出来て、一通りの作業が可能で、状況によって対処可能(間違えを補修なり再加工出来る)で、他人に教えてあげることが出来る。

このような人がいたら、ほぼ100点に近いところにいる人物像に聞こえます。この中で最も重要になるポイントとしては

「仕事が出来る人」よりも「仕事を人に教えられる人」

ここが大事になるところで、核になります。

自分の出来ることを自分の範囲内でこなすことは誰にでも出来ることです。自分の可能範囲を他人に教える事が出来るようになるには、「教える相手に分かってもらう、理解をしてもらう」これが必須条件になります。

理解してもらえるように伝えるためにはどうすれば良い?

ここを考えて接していかなければならない分、自分が覚える時よりも真剣に、更に相対する人のレベルによっても伝え方を考えなければいけません。

またさらに頭を悩ませる。この工程が自分を更に1段引き上げる結果になる事に気が付くはずです。

自分1人でこなす量はある程度で限界を迎えて来ます。他人に教えるようになることで、戦力が増えますし、自分の技術面でのレベルアップにもつながっていきます。


③ 安全面での一人前の基準

実はここがかなり重要になります。技術が高くても

  • 怪我をする
  • 周囲を危険に晒す

これでは話になりません。

安全面での一人前とは

  • 危険を予測できる
  • 無理をしない
  • 止めるべき時に止められる

この場合はこのような危険がありそうだ。危険箇所はこんな感じだろう、周囲の人と共有しておこう。

「危ないよ!」「通るよ!」と声を掛け合える関係が大事になります。未然に防げるようにならないといけません。

仕事とは、始まりから続けていき完了までを「一区切り」として考えなければなりません。

1つの仕事では最初から最後までになりますが、2つ3つと重なってくる場合が常になります。いろいろなシーンが混ざりあって作業環境は出来上がっています。毎日の作業場は生き物のように姿形を変えて、他人が用意してある「危険」に気が付かないところで事故は起こってしまいます。

この危険だと思っていない危険を見つける、共有することが出来る環境が必要になります。


④ 責任面での一人前の基準

仕事を始めたばかりの頃は何をしたら良いのかは分かっていませんでしたよね。

作業開始の形は「指示待ち」もしくは「指示を貰いに行く」から始まります。

仕事を始めたばかりは仕方がありませんが、それでも作業を繰り返していくうちに、この次は何をするかを覚えていかないといけない時期になります。

3年位経ってくると作業内容や仕事の流れを理解できてきていると思います。この段階では自分が出来る内容や、範囲が広がって来ていて指示をまたなくても作業開始が出来るようになっているといいですね。

自分から動けるようになるためには、たくさんの経験をしてその挑戦で失敗をする。失敗からは必ず何かを感じないといけないですし、成長につなげていかないといけないです。いつまで経っても足踏みをしているわけには行きません。前にいる先輩に追いついていって更にその先で追い越せるように頑張ってください。

一人前の始まりは

  • 結果に責任を持つ

間違えてしまった場合は自分で直しましょう!これも1つの責任を持って行動するということになります。

それとは別に、自分の手には余るようなミスをしてしまった場合はどうすれば良いでしょうか?

直してもらえる先輩にお願いをしましょう。その直し方や出来栄えを「見て盗む」出来るようになるための努力をしましょう。その後に直してもらった品物を自分で確認するところまでが「責任を持つ」ということになると思います。

必ず目を背けないように、向き合うようになりましょう!


⑤ 給与や立場はどう変わるのか

給与は必ず上がります。上がっていきます。

入ったばかりの頃は頂く給与の金額に対して、自分が会社に対しての対価を返すことは叶いません。

ただ、始まったばかりの頃はそのようなことは一切考える必要はなくて、伸びしろたっぷりな人は貪欲なまでに自分の成長のことだけを考えていていいと思います。自分が成長することによって勝手に貢献できていますから、新人の頃は。

会社は入ってきたばかりの人に「どうしてそんなに仕事が出来ない!」とはいいませんよね。でも少しずつでも成長をしていくことで、自分のレベルが上がってくると会社に対して貢献できてくる状態になります。

一定の水準になってくると、(この水準は数値化出来るものではないのが常)いろいろとあれやれ、これやれ、とダイレクトに指示が飛ぶようになると思います。このタイミングが一段上にいけたと思われた状態だと思っています。この先も自分の成長を大事にしてください。

ただし、勘違いしてほしくはないのが、

給与をいくらもらえたら=一人前

ではないということ。

現実として

  • 任される範囲が広がる
  • 後輩指導が増える
  • 現場全体を見る機会が増える

結果として待遇も変わる。

この変わった待遇という名の【責任】を背負うことによって給与が上がってくると思ってください。

仕事が出来ないようでは、責任を背負うことすら出来ません。これでは必然的に給与は上がらない。

このループを「負」で回さず、「正」でまわしていくことで自然と会社から、仲間からの信頼を積み上げていき、更に責任を負った対価として給与があがる。なので、後から評価されてくる。この感覚が正しいと思います。

ここについてくるのが「立場」になります。簡単にイメージすると役職者になると責任を持たなければならない。その持っている責任に対して対価が払われるようになる。これが現実ですね。


⑥ 私が考える一人前の条件

そもそも抽象的な表現しかあげられませんが、前のところで話をした評価される人とはの中にある

  • 「周囲が困らない人」

更に上に行くと「周囲の問題を解決出来る人」になれたところが、私が目指す「プロの条件」に当てはまります。

自分の問題だけではなく、周りの人、会社の仲間、そこの関わる人が持つ問題や、課題を解決出来るようになる。

納期で例えるならば、「間に合わせる」これに尽きます。

どこをどうすれば良いかが分かる人。何をこの会社は求めているか?その求めに対して自分が提供出来る事で問題を解決することが可能な

  • 知識
  • 技量
  • 経験値
  • 行動力

これらを持ち合わせている、そして発揮することが出来る人が本当の「プロ」だと私は考えています。

時には足りない部分が有ってもいいと思います。足りない部分は足せば、補えばいいと思います。

完璧は有りえませんし、有ってはいけないと思います。100点を取ってしまうとそれ以上の成長は望まなくなると思っていて、80点くらいが丁度上を目指すための余白(書き込み可能領域)を持っておく事でさらなる成長を、自分自身のアップデートを続けていきましょう!

例えば、

知ることを諦めないで、「分からないことは分からない」と言える人でも、立場が上に行けば行くほど、自分よりも立場が下の人には聞きづらくなる人が多くなると感じています。

良好な人間関係を築くことによって聞きやすい環境を整えておきましょう!そこに成長の種が有るのだと思います。

私は技術論よりも

「向き合い続ける姿勢」をかなり大事に考えています。

結局は良い向き合い方が出来ているかどうかで成長出来るかどうか、伸び方や方向性を間違えないように自分自身と向き合っていかないといけません。

なので、

自分を過信せず、
分からないことから目を逸らさず、
必要な時に人を頼り、
学び続けること。

こういう言語化もたまには必要になります。


⑦ 一人前になったと思った瞬間はあったか?

自分は一人前になった!と思ったときがありましたね。

恥ずかしながら、勘違いも甚だしい事を今では思うのと同時に

「なんであんなに焦っていたのだろうか?」

と感じています。

  • 認めてもらいたいから一生懸命頑張る。
  • 給与がもっと欲しいから頑張る。
  • 前にいる先輩と同列で仕事をしたいから頑張る。

こうなると承認欲求の塊だったのだろうと思います。

出来ない時のほうが出来るようになったと勘違い、錯覚する程、自分を誤魔化していたのかも知れません。

この後、責任をしっかりと持つようになってくると自分の足元が見えるようになり、錯覚している場合ではない。自分と向き合わなくてはと思うようになれました。

今度向き合うようになると、先程の話にも出てきた

100点は取ってはいけない。余白は伸びしろになる。

この考え方になってからは、自信は持っていないといけないが慢心することはなくなってきました。

一人前は、いろいろな一人前があって当然ですが、その中でも自分はどのような考え方で一人前を定義するか。それだけで大きく影響されてきます。

自分が選んだ結果がよりよい方向へ進むように向き合いましょう!


⑧ それでも学びは終わらない

どの段階でも細分化していくと同じことの繰り返しになります。

ただ少しの違いは、自分の成長度合いだったり、見えている状態だったり、持っている責任っだったりと、ステージごとに成長している自分が見せてくれるその場、その時の感じ方と向き合った結果が前に進んでいく材料になってくれているはずです。

一人前とは到達点ではなく、新しいスタート地点と思う。


最後に自分と、ここまで来てくれたあなたに送る一言

一人前になるということが目的ではなく、

昨日より少しだけでも成長した自分であり続けること。

それが私の考える職人としての在り方です。


ここまでお付き合いいただきましてありがとうございました!

現在もこれからも自分には必ず「余白」が有ると信じています。その余白は伸びしろとして新しく書き込むスペース、アップデートし続ける事が出来るように向き合っていきたいと考えています。

ここでこの記事に目を通していただけた方に、少しでも参考になれたならのならば幸いです。

またお会いいたしましょう!

ありがとうございました。

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