「鉄骨屋」初めて聞いた人はどんな仕事内容なのかが分からない不安はありませんか。
大工さんのように一般に広く知れ渡っている職業とは違い、初めての人が入りにくい、または認知度が低い職業であるということは間違いありません。
ただし、知られていないだけで確かなインフラを支えている。やりがいのある仕事であります。
このやりがいを感じるために、何が必要になるかをどう推移していくものなのかをお伝えしたおと思います。
フェーズごとに見ていきましょう。
フェーズ0:未経験・入社前
現場の雰囲気
入ったばかりの人は周りの空気に慣れるところから始まります。これはどんな職業にでも言えることです。
同じ職場にいる人、同じ現場にいる人
ここにいる人たちは同じチームの一員と考えられます。
会社の工場では自分と同じ所属の人しかいません。周りは先輩ばかりの状況にあると思います。
まずは、先輩と話をしましょう。内容は、
- どうしてこの会社を選んだのか?(自分?先輩?)
- 何を見て会社を知ったのか?(自分?先輩?)
- 何年経験しているのですか?
- 何歳なんですか?
- などなど
ハッキリ言ってなんでも良いです。(笑)
その人に慣れる、その場に慣れるのが目的になります。
いい関係を築けるように頑張りましょう。
どんな人が向いているか
物作りが好きな人になります。
仕事内容を身近にイメージするにはプラモデルが良いかと思います。
組立をする為に、部品番号や取り付け位置が書いてある説明書があります。これが図面に当たります。プラモデルのプラスチック部分は製品に当たります。
規模は違いますが、内容的には似ています。
実際プラスチック部分は鉄になりますが、この製品を作るのが鉄骨屋の仕事になります。
話は少し変わります。
学校に図工の時間があったと思います。この図工という文字は鉄骨屋の製作を全て表していると僕は思います。
分解してみましょう。
図は図面に当たります。施工図といい、鉄骨を製作するための「取扱説明書」になります。
この説明書は各会社で自分の会社用に書いています。各物件ごとに全部違いますので物件の件数が施工図の数に当たります。
図面を書くことも鉄骨屋の仕事内容に含まれます。
工は工作する。なので、製作を指します。
木を加工することは学校で多少行うかと思います。ただし、鉄になると工業高校など専門的なところでないと経験することはないかと思います。
鉄骨屋は読んで字のごとく【鉄骨を製作する会社】になります。
鉄を切ったり、貼り付けたりして製品(建物)を作る会社になります。
なので、図と工が必要な会社になります。
この話に興味が有る。湧いた等の気持ちに反応があった人がこの仕事には向いていると思います。
きつい点・楽な点
ハッキリと言えば
【キツくない仕事はありません】
ですが、ずーとキツイというわけではないです。
どんな仕事でも忙しい時期とそうではない時期が必ずあります。時期が長いか短いかもありますが。それでも必ず終わりはきます。終わるまで続ける。時間がないと余計にこれがキツく感じます。
未経験者目線で何をしたら良いかわからないところと言えば、(僕も同じ道を通ってきました)
- 何が出来るか?
- 次は何をするのか?
- 道具の名前は?
- 部品の名前は?
- 工程の名称は?
まず、分からないことしかありません(笑)
これは仕方がない状態です。
誰でも最初の1は必ず通ってきます。なので、遠慮してないで質問をしましょう。
分からないことが分かった時に、出来たらその場で質問できたら最適解になります。
そのためには「話が出来る先輩」を見つけておいてください。この人が意外と自分の支えになります(笑)
楽な点というか楽しいと感じる時は、自分で関わった物件が建って、鉄骨が組み上がっているのを見た時に感じるものが有ると思います。
気持ちの部分になるので、どう表現したら良いかは人それぞれになるかと思いますので、是非自分で体験してみてください。
1日の流れ(朝~帰宅まで)
- 何時に集合?
朝は8時始業が一般的になります。
基本工場勤務であれば、会社に出勤して勤怠管理(通状タイムカード)を行い仕事を始められる服装で待機している状態。
これを5分前には完了と理解しておいてください。
なので、現場作業であっても8時始業になりますので、現地に8時に間に合うように会社を出発しないといけません。
僕の会社の現場範囲は約2時間以内の範囲が多いです。なので1番早くても6時出発になります。
- 朝礼って何をするの?
現場作業の時は各建設会社さんに本日の作業内容を発表して承認を受ける
作業人数や危ない点を報告、それに対する安全対策を各会社ごとに職長さんが報告します。
工場の朝礼は僕の会社を例に上げます。
1週間の会社の流れを確認します。
- 何時材料が入荷するか?
- 何時どこで現場作業が有るか?
- 現在加工中の物件は何時建て方になるのか?
- 検査の日程は?
- などなど
もちろん毎日行う会社さんもあるかと思いますが。自社では月曜の朝にこのような内容を話し合います。
確認しておくことは大事な仕事内容になります。
- 休憩はどれくらい?
タイムスケジュールは
- 現場に行く場合は早出残業(現場によって変動します)
- 8時 始業
- 10時~休憩 (15分)
- 12時~昼休み(60分)
- 15時~休憩(15分)
- 17時30分 終業
- 17時30分以降残業時間
以上になります。
こう見ると結構休憩が有りますね。
- 残業は多い?
繁忙期と閑散期は聞いたことが有るかと思いますが、忙しさには波があり会社の受注状況によって残業が多い月もあれば、ない月もあります。
長期休暇前は現場もここまで済ませたいという意思があります。
要望に合わせて作業を進めていきます。結果長期休暇前は忙しくなる傾向になります。
体力はどれくらい必要か?
多くの人がここを不安に思っているかと思います。
- 重たい物は持つ?
- 最初からハードな作業をやる?
- 体力がない人はどうなる?
鉄骨製品は手で持つことが出来ない重さになります。
工場では「天井クレーン」現場では「ラフター」を使用して【吊り上げる】
こうして、製品を移動したり、取り付けたりします。
部品、道具等は手で持って移動していきますが、
- 持てるかどうかを検討
- 持てない場合は機械を使用する
- 作業内容に合わせて計画を立てる
- 危険な作業にならないように状況を検討する
最初は先輩に合わせて持つもの持たなものを区別します。
それでも多少の無理をしなければいけない場面も出てきます。そうした場面がなるべく少なくなるように、なくなるように計画して検討を重ねます。
同じように作業をしていれば、自然とその辺りの勘であったり、判断力が付いてきます。
経験値を積んでいきましょう。
まったくの未経験でも本当に大丈夫か?
- 専門知識ゼロで入って何から教えられるか
- 覚えが悪いとどうなるか
- ついていけない人の特徴
専門知識を最初から期待している会社は新卒は取らないと思います。中途採用の経験者しか反応しないと思いますので。若くして採用されたのならば、「素人」であると判断されていると思います。
なので、しつこいくらいに質問しましょう(笑)
- 知らないことは聞きましょう。聞くためには準備しましょう。
- 人間関係(話を聞ける先輩がいる)
- 分からないなりに見て感じた事を発表する
覚えようとしている姿勢は他から見て感じるものがあります。
上記の条件は専門知識は必要ありません。自分がきちんと向き合っているかが判断基準になるかと思います。気持ち、マインド、最初はこれだけあれば十分です。
後は、出来ることに対して手を抜かない。
覚えが悪い人は必ずいます。それでもしっかりと向き合っていればどこかで得意と感じる作業が出てきます。それが、その人にとっての「武器」になり得ます。どこか突き抜けた部分を見つけていけば必ず強みに変わっていきます。諦めるのならば話は別なのですが、興味を持って向き合えたなら、どこかに必ず武器は転がっています。
ついていけない人は興味がない人になると思います。
覚えない、覚えようとしない、知ろうとしない、
ない、ない、ない
ないばかりで溢れている人は一緒に作業していても事故になる可能性があります。自分も周りも危険になるためそういった人は別の職業を探したほうが良いと思います。
年齢・学歴・職歴はどれくらい関係するか?
中途採用の転職希望者は次のようなことを考えるのではないでしょうか?
- 30代・40代でも可能か?
- 学歴は必要か?
- 異業種から来た人はどうだったか?
年齢を重ねていても本人のやる気があればなんとかなります。
学歴は関係ありません。ただし、資格試験条件に多少は含まれます。
鉄骨関連の資格は、大卒じゃないと受けられない資格はありません。(たしか?)
経験年数のほうがよほど大事になります。なので、興味の有る方は早めに活動開始しましょう。
怪我・安全面の現実
- 危険な作業はあるか
- どんな事故が起こりやすいか
- 未経験者が特に注意すべき点
危険作業はあります。例えば、現場における高所作業は危険な作業になります。
安全帯(命綱)を使用して落下(地べたまで)しないように対策します。
未経験者は高いところが苦手(慣れない)怖い、動けないこのような状況になった場合は無理をしなように自分の限度を超えないように注意してください。
この限度の見極め方は自分で測るしかありません。そして、人によって変わってきます。気をつけましょう。
今回のまとめいきます。
- 現場の雰囲気
- 1日の流れ
- 向いている人・向いていない人
- きつい点・楽な点
- 体力・未経験でも大丈夫か
- 年齢・経歴は関係あるか
- 安全面・怪我のリスク
どれも自分は大事なことであると思っています。
そして。どれも技術はいらない。誰にでもチャンスはある。そんな内容になっていると思います。
次回は「フェーズ1:入社〜6ヶ月」でお会いしたいと思います。
