塗料の種類は星の数ほどあるように思えます。
使い道、用途に合わせて選定をするのですが、鉄骨ではどのような塗料を使用するかを設計図に記されています。そこを見逃さないようにしないといけません。
基本的に錆止め塗装と呼ばれる下塗りをするのですが、この塗料はこれまで大きく2種類に分けられていました。
JIS K5621
一般錆止め塗料と呼ばれています。屋内の鉄部に使用されます。基本的に2種を使います。理由としては速乾であるからですね。乾きが1種に比べて速いです。速いと作業効率が上がるので選ばれます。ハッキリ言って1種は使ったことがないです。
最近ではこの5621が鉄骨業界から消えつつあります。
JIS k5674
こちらは塗料においては、鉛・クロムなどの有害重金属 を含む顔料を使用しないで、 公的機関(JIS,JASなど)の塗料規格に合格 した下塗塗料になります。屋外の鉄部の塗装に使用されます。
どちらも錆止め塗装に使用されますが、5674のほうが格上になります。屋外では雨風にさらされることに耐えれるようになります。
しかしどちらも下塗りになりますので、仕上げ塗装は必要になってきます。仕上げをしないと劣化が早く進みますので保ちが悪くすぐに塗り替えのタイミングになってしまいます。
上記写真は大同さんの2Times Coat (jis k 5674)
錆止めの色
鉄骨屋で使用される色は赤錆かグレーが多いですね。
最近ではグレーが主流になってきています。色合い的にグレーのほうが赤錆色に比べてイメージがいいかなと感じます。
錆止めを塗るのにわざわざ錆色にするのですから・・・
他には水性塗料もあります。自社での出番は少ないです。
ペンキの乗りが良くないことが多く何度も重ね塗りをしないとキレイに仕上がりません。
ただ、匂いは油性に比べるとほとんど無く屋内の塗装に向いています。油性で部屋の中を塗ってしまうと部屋に居られなくなりますし、気分が悪くなる原因にもなります。
出荷前の化粧
塗装は最後の仕上げに当たる工程になります。
ここできれいな状態に仕上がっていると取り付け後差が出るようになります。
製品に差がなくても塗装の良し悪しで客受けが変わってきます。誰でもきれいな方が良いですよね。
出荷直前のキズのチェックを忘れずに。
次の工程は積み込みになります。
ここまでお付き合いいただきましてありがとうございます。
今回はこれにて失礼します。次回またお会いいたしましょう。